お庭は、住まいの外にある空間ですが、住まいの一部として、
わたしたちの生活を豊かにしてくれる存在です。
【お庭の歴史】
お庭の歴史は古く、紀元前1000年頃の古代エジプトや、
紀元前500年頃の古代ギリシャ・ローマ時代には、すでに庭園が造られていた記録が残っています。
古代エジプトでは、神殿や宮殿の周囲に、宗教的な意味合いを持った庭園が造られていました。
古代ギリシャ・ローマでは、哲学や芸術の象徴として、美しい庭園が造られていました。
日本でも、古墳時代から庭園の歴史が始まっています。
古墳の周囲には、濠や池が造られており、庭園の原型とされています。
平安時代には、貴族の邸宅に、池や滝、石組などを配した庭園が造られるようになりました。
鎌倉時代には、禅宗の思想が日本に伝来し、自然をそのまま生かした、枯山水の庭園が造られるようになりました。
江戸時代には、茶道の普及とともに、茶室を取り囲むような庭園が造られるようになりました。
このように、世界各地で、さまざまな文化や思想を反映した庭園が造られてきました。
現代のお庭は、さまざまな要素が融合した、多様性のある空間になっています。
伝統的な日本庭園や洋風庭園の要素を取り入れたものや、
エコガーデンやロックガーデンなど、
新しいスタイルの庭も増えています。
また、近年では、ペットと暮らすための庭や、バリアフリーに配慮した庭など、さまざまなニーズに合わせた庭づくりも行われています。
【お庭をつくる】
お庭をつくる魅力は、大きく分けて2つあります。
1つは、自分だけの空間を創造できるという魅力です。
お庭は、住まいの延長線上にある空間ですが、住まいとは違って、自由に設計することができます。
自分の好きな植物や石組、水景などを組み合わせることで、自分だけのオリジナルの庭をつくることができます。
2つ目は、自然と触れ合えるという魅力です。
お庭は、自然の要素を身近に感じることができる空間です。
植物の緑や花の色、鳥のさえずり、風の音など、自然の恵みを五感で楽しむことができます。
【お庭のある豊かな生活】
お庭のある暮らしは、さまざまなメリットがあります。
・リラックス効果
・健康効果
・コミュニケーション効果
お庭で過ごす時間は、仕事や家事などのストレスを解消し、心身をリラックスさせることができます。
また、植物の光合成作用による新鮮な空気、お庭のお手入れや家庭菜園による自然とのふれあいや、愛情を込めた野菜を収穫し料理するなど、健康に良い効果があります。
さらに、お庭は、家族や友人とのコミュニケーションの場にもなります。
お庭でバーベキューやガーデニングを楽しんだり、子供の遊び場として利用したりすることで、家族の団欒や友人との交流を深めることができます。
【お庭づくりを始めよう】
お庭づくりに興味がある方は、まずは、どんな庭にしたいのか、イメージを膨らませることが大切です。
植物の種類や、駐車場や玄関までのアプローチ、園路の配置など、さまざまな要素を組み合わせて、自分だけのオリジナルの庭をイメージしてみてください。
イメージが固まったら、造園業者に相談するのもおすすめです。
豊富な知識と経験をもとに、あなたの希望を叶える庭づくりのお手伝いをしてくれるでしょう。
お庭づくりは、時間と手間がかかりますが、その分、自分だけの特別な空間をつくることができます。
ぜひ、お庭づくりにチャレンジして、豊かな暮らしを実現してみましょう。